会期 2017年 8/1 (火) - 3 (木)
(7/31(月)は施設見学のみ)
 

        第14回日本加速器学会年会



特別講演のご案内

特別講演 え! がん治療も日本刀も電池も…秘密が分かる?

─小型・大型加速器で中性子を作って使って出来ること─

案 内 人:古坂 道弘 北海道大学 特任教授
講     師: 大沼 正人 北海道大学 教授      佐藤 博隆 北海道大学 助教
鬼柳  善明 名古屋大学 特任教授   米村 雅雄 高エネ研 特別准教授
講演日時:8月1日( 水) 18 : 30 〜 20 : 00
対     象:一般公開

加速器は素粒子・原子核の研究だけに使われているのではありません。加速器がオギャーと誕生した1895年ごろからレントゲン、X線治療など医療との二人三脚の歴史があります。最近では陽子線や重イオン、中性子を使った治療も開発されています。1960年代には東北大学で小型(?)電子加速器中性子源が作られ、中性子線を使った鉄の結晶構造解析を行っています。そんな物質・材料研究という意味では他にも電子顕微鏡とか放射光X線など強力な手段がありますが、玄人筋からは「やっぱり中性子は渋いが良いなー」という声があがっています。そこで世界の研究者がすごい強度の中性子線を取り出そうと、信じられないような技術で加速器中性子源を作っています。大強度陽子加速器施設(J-PARC)はその最先端です。 材料研究に目を向けると、例えばリチウムイオン電池だったらリチウムイオンがどこからどこに行ったのか追いかけたくなります。リチウムは軽い元素なのでそれを見ようと思うと「そこはやはり中性子」となるわけです。
他にも日本刀では、切るのに適した構造の結晶が刃先にあり、中心部はしなやかさを出せる構造を持った結晶でできている、だから「あーそれで日本刀はすごいのか」と分かるのもやはり中性子。じゃあもっとすごい鉄鋼材料もできないかなーとミクロのさらに1/1000を調べるのも実は中性子が便利です。だったら身近に中性子源があったらどんなに便利か。というわけで北大にあるような小型加速器中性子源という発想になるのですが、数年前までは誰もその実現を信じていませんでした。それが今は「へーそんなことまでできるんだ」と世界中の人が「我も我も」状態になっています。

連絡先:   日本加速器学会事務局内
第14回日本加速器学会年会 実行委員会事務局 諏訪山
住 所:   〒116-0013東京都荒川区西日暮里5-9-8 三美印刷株式会社内
電 話:   03-3805-7819
FAX:   03-3805-7688
mail:   gakkai@kasokuki.com

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