WTSP18  ポスター①②  7月31日・8月1日 3Fホワイエ
広島大学放射光科学研究所光源加速器の現状
Present status of HiSOR
 
○加藤 政博,Lu Yao(HiSOR),島田 美帆,宮内 洋司(KEK, HiSOR),後藤 公徳(HiSOR)
○Masahiro Katoh, Yao Lu (HiSOR), Miho Shimada, Hiroshi Miyauchi (KEK, HiSOR), Kiminori Goto (HiSOR)
 
広島⼤学放射光科学研究所の光源加速器HiSORは、1996年に稼働し、その後四半世紀にわたり国内外の放射光利用者へ真空紫外線から軟X線領域の放射光を供給している。年間のビームタイムは1500時間に及ぶ。HiSORの加速器は150MeVの入射用マイクロトロンと700MeVの小型電子シンクロトロンからなる。電子シンクロトロンは周長22mと小型ながら2本の直線部を有し2台のアンジュレータが装着され高輝度の真空紫外光を生成できる。また常伝導ながら2.7Tと高磁場の偏向磁石により軟X線を中心とする幅広い波長域で放射光を生成できる。近年、加速器の老朽化や光源性能面での競争力低下が顕著となってきた。特に、最近、老朽化による複数の重篤な故障が発生した。本発表では加速器の現状や将来計画に向けた取り組みについて報告する。