WEP095  ポスター①  7月31日 3Fホワイエ 13:00-15:00
ECRイオン源のビーム量増強と運用効率向上のための引き出し電極の改良
Improvement of extraction electrode in ECR ion source for increasing beam amount and improving operational efficiency.
 
○斎藤 僚太(東北大学 RARIS 加速器核物理研究部)
○Ryota Saito (Tohoku university RARIS Division of Accelerator)
 
東北大学先端量子ビーム科学研究センター(RARIS)の保有する930型AVFサイクロトロンでは、 イオン源から供給されたイオンを加速し、ターゲットに当てることで原子核反応を生じさせ、 散乱の様子などを観測することで原子核の性質を調べるということを行なっている。イオン源からサイクロトロンに供給できるビームを増やすことができれば、ターゲットまで輸送できるイオンの量が増加し、原子核反応数の増加による統計誤差の減少や加速器の運用時間の短縮などの利点が期待できる。今回の実験では、AVFサイクロトロンにイオンを供給するイオン源のうち、炭素や酸素などのイオンを供給するECRイオン源の電極を改良することでビーム量を増強させることを試みた。