WEP094  ポスター①  7月31日 3Fホワイエ 13:00-15:00
RCNPにおける短パルスファイバーレーザーイオン源開発の検討
Study on short pulse fiber laser ion source development in RCNP
 
○松井 昇大朗,福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,齋藤 高嶺,田村 仁志,安田 裕介,友野 大,荘 浚謙,ZHAO HANG,Shali Ahsani Hafizhu,井村 友紀,渡辺 薫,石畑 翔,板倉 菜美(阪大RCNP),岩下 芳久,栗山 靖敏(京大複合研),不破 康裕(J-PARC/JAEA)
○Shotaro Matsui, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Takane Saito, Hitoshi Tamura, Yusuke Yasuda, Dai Tomono, Him Chong Tsun, Hang Zhao, Ahsani Hafizhu Shali, Tomoki Imura, Kaoru Watanabe, Sho Ishihata, Nami Itakura (RCNP, Osaka Univ.), Yoshihisa Iwashita, Yasutoshi Kuriyama (KURRI, Kyoto Univ.), Yasuhiro Fuwa (J-PARC/JAEA)
 
大強度ビームは、医療、物質科学、エネルギー研究など幅広い分野での需要が高まっている。例えば、ADS(加速器駆動型核変換システム)にはMW級サイクロトロンが必要となるが、その実現には、高バンチ密度による空間電荷効果の基礎研究が必要不可欠である。この課題に対応するため、短パルスイオン源により、サイクロトロン内部の高密度単バンチの挙動を詳細に解析することを目指す。短パルスイオン源はレーザーイオン源により実現することができる。レーザーイオン源は、固体あるいは気体にレーザー照射を行い、発生したプラズマから電場を用いて、イオンを直接引き出すイオン源である。今回、低出力でありながら、高いエネルギー密度が実現できるフェムト秒の極短パルスが生成可能なファイバーレーザーを利用することとした。今回構築したイオン源は、40MHzで発振するモード同期ファイバーレーザーを音響光学素子で切り出し、ファイバーアンプで増幅したのち、パルス幅を圧縮し金属標的に照射する構造とした。本発表では、イオン生成状況の詳細について発表する。