WEP075  ポスター①  7月31日 3F交流室A 13:00-15:00
SuperKEKBのビーム電流増強に向けたRFシステムの課題
Issues for SuperKEKB RF system for future beam current increases
 
○赤井 和憲,阿部 哲郎,池野 孝,榎本 瞬,岡田 貴文,小笠原 舜斗,小野 礼人,小野 正明,影山 達也,小林 鉄也,坂井 浩,竹内 保直,中西 功太,西脇 みちる,古屋 貴章,丸塚 勝美,光延 信二,森田 欣之,山口 孝明,吉田 正人,吉野 一男,吉本 伸一,渡邉 謙(高エネ研)
○Kazunori Akai, Tetsuo Abe, Takashi Ikeno, Shun Enomoto, Takafumi Okada, Shunto Ogasawara, Ayato Ono, Masaaki Ono, Tatsuya Kageyama, Tetsuya Kobayashi, Hiroshi Sakai, Yasunao Takeuchi, Kota Nakanishi, Michiru Nishiwaki, Takaaki Furuya, Katsumi Marutsuka, Shinji Mitsunobu, Yoshiyuki Morita, Takaaki Yamaguchi, Masato Yoshida, Kazuo Yoshino, Shin-ichi Yoshimoto, Ken Watanabe (KEK)
 
SuperKEKBは2018年に衝突実験を開始し、これまでにピークルミノシティはKEKBの2倍を超えた。蓄積ビーム電流は各種ハードウェアのリスク等を考慮しつつ慎重に増やしてきており、これまでの運転での最大値はLER 1.4A、HER 1.1Aである。設計ビーム電流はLER 3.6A、HER 2.6Aと、いずれもKEKB実績値の約2倍である。RFシステムは現状ビーム電流を制限する要因となっていないが、今後新たな電流領域に向かうに備え、現有RFシステムで蓄積可能な最大ビーム電流を評価するとともに、更なるビーム電流増強に向けた課題について検討した。具体的なポイントは、(1) ビームパワー供給能力、(2) ARESとSCC各空洞の高次モード(HOM)ダンパーの性能、(3) ビームローディングに起因する加速モードの不安定性への対策である。本報告では、個別課題のこれまでの検討状況も踏まえ、SuperKEKBの長期運転計画策定に資する目的で、RFシステム全体として俯瞰する。