WEP069  ポスター①  7月31日 3F研修室A 13:00-15:00
PF-ARにおける5GeVトップアップ運転実現のための電磁石設置 Phase 1.5
Installation of magnets for realizing the top-up injection with 5 GeV at the PF-AR on phase 1.5
 
○長橋 進也,内山 隆司,岡安 雄一,佐藤 政則,中村 典雄,野上 隆史,原田 健太郎,東 直,本田 融,満田 史織,川野 壽美,藤川 雄次(高エネ研)
○Shinya Nagahashi, Takashi Uchiyama, Yuichi Okayasu, Masanori Satoh, Norio Nakamura, Takashi Nogami, Kentaro Harada, Nao Higashi, Tohru Honda, Chikaori Mitsuda, Toshimi Kawano, Yuji Fujikawa (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)のX線領域の単パルス専用放射光源であるPhoton Factory Advanced Ring(PF-AR)では、2017年に直接入射路(AR-BT)が完成したことにより、6.5 GeVまでの任意のエネルギーの電子ビームを入射することが可能となった。しかしながら、AR-BTで使用している偏向電磁石のうちの1台を、PFリングの入射路(PF-BT)と共有しており、この偏向電磁石内の電子ビーム軌道は、PF-ARの6.5 GeVとPFリングの2.5 GeVのエネルギー比で決まってしまう。このため、PF-ARを6.5 GeVよりも低いエネルギーで運転する場合には、PFリングとの同時入射ができず、偏向電磁石の磁場を一定の時間間隔で切り換えることで両リングへの入射を行っていた。そこで、2022年にPF-BTへ新たに3台の偏向電磁石を追加して両リングへの同時入射を実現し(Phase 1)、2023年に1台の偏向電磁石を設置してビーム軌道の調整裕度を増加するための改造を行った(Phase 1.5)。本発表では、それら偏向電磁石の設置と、その設置作業に伴って実施したPF-BTの電磁石のアライメントについて報告する。