WEP045  ポスター①  7月31日 2Fリハーサル室 13:00-15:00
超伝導加速器のための極めて清浄なストリングアッセンブリ手法の検討
Investigation of an extremely clean string assembly method for superconducting accelerators
 
○井藤 隼人,山田 智宏,道前 武,山本 康史,梅森 健成(KEK)
○Hayato Ito, Tomohiro Yamada, Takeshi Dohmae, Yasuchika Yamamoto, Kensei Umemori (KEK)
 
超伝導加速器の組み立て時に空洞内部にゴミ・チリが混入すると、発熱やfield emissionによる空洞性能の著しい低下が起きてしまう。そのため、クリーンルームでのゴミ・チリの混入を許さない清浄な組み立て技術の確立は超伝導加速器にとって重要な開発事項である。 昨年度からKEKでは、国際リニアコライダー(ILC)計画の実現に向けた技術開発を国際的に進める新たな枠組みである「ILCテクノロジーネットワーク(ITN)」とも関連した、新たな5カ年計画(MEXT-ATD)が始まっており、プロトタイプクライオモジュールの設計・製作を進めている。本モジュール製作におけるクリーンルームでの空洞連結作業(ストリングアッセンブリ)では、従来よりも更に清浄な組み立てを目指し、そのための研究開発を進めている。 昨年度末、1.3GHz TESLA型9セル超伝導空洞のエンド部を模擬した空洞モックアップを製作し、ストリングアッセンブリ時に空洞内に侵入するようなゴミ・チリの数をパーティクルモニタで評価できるシステムを構築した。本発表では、構築したシステムを用いて実施した組立作業時に空洞内部や空洞管ベローズに侵入するゴミ・チリの評価結果や、これらの侵入を抑制するような新しい組み立て手順・手法の検討について報告する。