WEP036  ポスター①  7月31日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
J-PARC Linacにおけるビームロスモニター用MPSモジュールの更新
Update of BLM MPS module for J-PARC Linac
 
○高橋 博樹,加藤 威(原子力研究開発機構),宮尾 智章(高エネ研),鈴木 隆洋(三菱電気システムサービス株式会社)
○Hiroki Takahashi, Takeru Kato (JAEA), Tomoaki Miyao (KEK), Takahiro Suzuki (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.)
 
J-PARC Linacは大強度の加速器であるため、異常が発生した際に高速にビームを停止させ、ビームによる影響を最小限にすることを目的とした機器保護システム(Machine Protection System: MPS)が構築されている。 一方で、MPSを構成する既存MPSモジュールは、J-PARC稼働初期から使用されており、その経年化による動作不具合の発生が懸念されている。そのため、MPSを構成するモジュールの計画的な更新(交換)を進めている。 既存のビームロスモニタ(BLM)用MPSモジュールは、コンパレータ機能を有しており、入力されたBLMの計測信号について、閾値(外部入力電圧)より高い場合はMPS発報する設計となっている。一方で、電源等の一般的なインターロック信号への対応は考慮されていないため、既存のLinac MPSは、標準MPSモジュールとBLM MPSモジュールを組み合わせて構成されている。しかしながら、既存モジュールの再製作においては、主要部品の生産中止に伴う部品変更が必要不可避となっており、再設計が必要となっている。 そこで、既存BLM MPSモジュールの基本機能を有し、且つ、標準MPSモジュールのインターフェースとの互換性を有するBLMコンパレータモジュールを開発し、ビームロスモニタ用MPSの更新を進めることとした。本件では、Linacにおけるビームロスモニター用MPSモジュールの更新状況及び計画について報告する。