WEP029  ポスター①  7月31日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
KEK PF-ARにおける新設GeVレンジ測定器開発テストビームラインの始動
Launch of the new GeV range test beamline for the development of an instrumentation technology in the KEK PF-AR
 
○満田 史織,本田 融,野上 隆史,長橋 進也,内山 隆司,高木 宏之,花垣 和則,池上 陽一,中村 勇,宇野 影二,森 隆志(高エネルギー加速器研究機構),前田 順平(神戸大学理学部)
○Chikaori Mitsuda, Tohru Honda, Takashi Nogami, Shinya Nagahashi, Takashi Uchiyama, Hiroyuki Takaki, Kazunori Hanagaki, Yoichi Ikegami, Isamu Nakamura, Shoji Uno, Takashi Mori (KEK), Jyunpei Maeda (Kobe Univ.)
 
KEK PF-ARでは、放射光源加速器の多角利用一環としてKEK素粒子原子核研究所の測定器開発室と連携協力し2021年にGeVレンジ測定器開発用テストビームラインの建設がなされた。加速器内にインターナルターゲットを挿入し、蓄積電子ビームとターゲットとの衝突から生まれるガンマ線をコンバータに照射し蓄積電子ビームエネルギーと同レベルのエネルギーを有する電子対生成を利用する。ここで得られる電子を利用した電子ビーム照射実験は放射光ユーザー実験に影響を与えずに共立運用されることが重要で、放射光加速器の運転時間の削減が著しい昨今において、多角利用が光源加速の存続と運転価値を高めることの鍵となっている。PF-ARにトップアップ運転を可能にする直接入射路が完成し、エネルギー可変の輸送が可能になったことでその推進の好機がおとずれた。放射光との共立運転に向けた加速器調整の取り組み、2023年にいよいよ開始されたユーザー利用の加速器運転の状況の詳細について報告する。