WEP026  ポスター①  7月31日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
KEK次期光源のための六極磁場係数の最適化
Optimization of sextupole magnetic fields for KEK future light source
 
○下崎 義人(高エネルギー加速器研究機構)
○Yoshito Shimosaki (KEK)
 
ビームの色収差を補正するために使用される六極磁場は同時に非線形共鳴や振幅依存チューンシフトなどのビーム物理現象をも誘起し、空間をビームの存在しうる安定領域とビームの存在できない不安定領域とに分ける。ビームの安定領域が狭いとビーム入射などに悪影響を与え、ユーザー運転に支障をきたすことになる。複数台の六極磁石の磁場係数を組み合わせることで色収差と非線形共鳴などの同時補正が可能となり、ビーム安定領域を拡張することが可能となる。ハミルトニアンで記述される色収差・非線形共鳴・振幅依存チューンシフト・非線形分散関数などの解析式を連立的に解くことにより、KEK次期光源におけるビーム安定領域の拡張を行なっている。連立解からlocal momentum acceptanceを求めてタウシェックビーム寿命を計算することで、次期光源においてシングルバンチ運転が可能かどうかの評価などを進めている。最適化手法と進捗について報告する予定。