WEP024  ポスター①  7月31日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
白金コバルト温度センサによるKEK STF-2加速器の温度計測
Temperature measurement of the KEK STF-2 accelerator with a platinum cobalt temperature sensor
 
○丸山 卓也,山田 光二,原 和宏,三谷 晃司,久保田 秀樹,肥後橋 誠,木村 和弘,齊藤 理,山名 勝(株式会社 岡崎製作所),清水 洋孝,仲井 浩孝(大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構)
○Takuya Maruyama, Kouji Yamada, Kazuhiro Hara, Kouji Mitani, Hideki Kubota, Makoto Higobashi, Kazuhiro Kimura, Osamu Saito, Masaru Yamana (OMC), Hirotaka Shimizu, Hirotaka Nakai (KEK)
 
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構と株式会社岡崎製作所は、2016年度より超伝導加速器の温度計測を目的とした温度センサの開発を行っている。極低温での温度-抵抗値特性が優れている白金コバルト素子を感温部に持つ温度センサ(以下Pt-Co RTD)を製作し、試験用クライオスタットにて4 K以下の基礎的なデータ(精密な抵抗値測定、再現性、自己加熱特性)の取得を行った結果、4 K以下でも良好な特性を持つことが明らかとなった。次のステップとして、KEK STF-2加速器のクライオモジュール内にPt-Co RTDを取り付け、超伝導加速空洞用ヘリウムジャケット及び蒸発ガスの戻り配管の温度変化を計測した。STF-2加速器の超伝導加速空洞は2 K超流動ヘリウムによって冷却されるが、実際のビーム加速運転中においても、取り付けたPt-Co RTDは極低温温度環境下で安定した抵抗値を示し、実機への適合性を有していることが確認できた。本報告では、Pt-Co RTDの試験用クライオスタットでの取得データ、ならびにSTF-2加速器での温度計測結果について報告する。