WEP010  ポスター①  7月31日 1F大会議室 13:00-15:00
3 GeV陽子ビーム軌道の変化に基づくソレノイド漏れ磁場の調査と軌道補正
Investigation of solenoid fringe field based on change in 3-GeV proton beam orbit and the orbit correction
 
○山口 雄司,明午 伸一郎(原子力機構 J-PARCセンター),山崎 高幸(KEK 物構研)
○Yuji Yamaguchi, Shin-ichiro Meigo (J-PARC Center, JAEA), Takayuki Yamazaki (IMSS, KEK)
 
J-PARC 3 GeV陽子ビーム輸送施設(3NBT)では,3 GeVシンクロトロンから物質・生命科学実験施設の粒子生成標的へ陽子ビームを輸送している。ミュオン生成標的で生成する二次粒子は四極電磁石やソレノイドによって二次ビームラインへ取り出されるが,大強度ミュオンビームラインのソレノイドの漏れ磁場は,3 GeV陽子の軌道に大きく影響し,ミュオン生成標的より下流の中性子生成標的上のビーム位置を変化させ,機器保護システムにより運転を停止させ得る。安定したビーム運転のためには正確な軌道補正が重要となるが,そのためにはソレノイドの励磁電流と漏れ磁場の関係を正確に理解する必要がある。本発表では,ソレノイドの励磁による陽子ビームの軌道の変化から励磁電流と漏れ磁場の関係を明らかにするとともに,軌道補正結果を報告する。