WEOT03  加速器制御  7月31日 テルサホール 15:50-16:10
LIPAcにおけるBACnetベースの二次冷却水監視システムのEPICS統合
EPICS integration of BACnet-based monitoring system for secondary water cooling in LIPAc
 
○金子 尚実,小嶋 聖樹,近藤 恵太郎,中山 尚英,坂本 響,杉本 昌義,宇佐美 潤紀(QST),Carin Yann(IFMIF/EVEDA Integrated Project Team)
○Naomi Kaneko, Masaki Kojima, Keitaro Kondo, Takahide Nakayama, Hibiki Sakamoto, Masayoshi Sugimoto, Hiroki Usami (QST), Yann Carin (IFMIF/EVEDA Integrated Project Team)
 
日欧共同事業の一環として開発されているIFMIF原型加速器(LIPAc)の制御システムは、主にEPICSをベースに構築されているが、一部EPICS以外のシステムで作られているものも存在する。その一例である二次冷却水設備は、EPICSと互換性の無い商用ソフトウェアによって監視・制御されており、BACnetと呼ばれる産業用ネットワークプロトコルを用いて、温度、流量等の計測データを扱っている。大電流・大電力加速器であるLIPAcにおいて、冷却水の温度変化などは機器の特性に直接影響を与える可能性があるが、このような事情から同一事象における一次冷却水と二次冷却水の相関を同じEPICSフレームワーク上の時系列で比較し影響を分析することができず、現象の理解や原因究明を行うことが困難だった。この課題を解決するため、ネットワーク上でBACnetのデータパケットを収集・解析し、EPICS環境に取り込む仕組みを実現した。本発表では、その実装方法の詳細について説明する。