THP089  ポスター②  8月1日 3Fホワイエ 13:00-15:00
10 mA CWビーム運転に向けたcompact-ERL電子銃の準備状況
Current status of compact-ERL electron gun preparation for 10 mA CW beam operation
 
○山本 将博,阪井 寛志,内山 隆司,長橋 進也,田中 オリガ,倉田 正和,谷川 貴紀,本田 洋介,東 直,野上 隆史(高エネ研)
○Masahiro Yamamoto, Hiroshi Sakai, Takashi Uchiyama, Shinya Nagahashi, Olga Tanaka, Masakazu Kurata, Takanori Tanikawa, Yosuke Honda, Nao Higashi, Takashi Nogami (KEK)
 
KEKでは、エネルギー回収型線形加速器(ERL)を産業応用として、最先端の半導体露光用光源としての高出力EUV-FELの検討を進めており、電子源には10 mA相当の大平均電流かつ低エミッタンスビームの長期安定供給が求められている。compact-ERL(cERL)では、これまで電子銃の真空リーク問題や電子銃の高電圧電源の出力不足が課題となっていたが、これに対処するための取り組みを進め、さらに今後の10 mA CWビーム生成試験に備え、2023年度にはcERLにおいて主ダンプ直接ビーム輸送で大電流運転を実施し、カソード寿命評価を行った。本発表では、これまでのcERL運転を通して明らかになった電子銃の課題への対策、ビーム試験結果、そして今後の課題と計画について報告する。