THP081  ポスター②  8月1日 3Fホワイエ 13:00-15:00
レーザー冷却イオンを用いたナノビーム照射・注入システムに関するシミュレーション研究
Simulation study on a nano-beam irradiation system based on laser-cooled ions
 
○百合 庸介,穂坂 綱一,宮脇 信正,細谷 青児,石井 保行,飯澤 正登実,柏木 啓次,山縣 諒平,齋藤 勇一,小野田 忍,鳴海 一雅(量研高崎研),室尾 健人,伊藤 清一,岡本 宏己(広島大院先進理工)
○Yosuke Yuri, Koichi Hosaka, Nobumasa Miyawaki, Seiji Hosoya, Yasuyuki Ishii, Masatomi Iizawa, Hirotsugu Kashiwagi, Ryohei Yamagata, Yuichi Saito, Shinobu Onoda, Kazumasa Narumi (QST Takasaki), Kento Muroo, Kiyokazu Ito, Hiromi Okamoto (Hiroshima Univ.)
 
QST高崎研では、量子材料開発に有用なナノメートルスケールでのイオン照射の実現を目指し、線形Paulトラップ(LPT)においてレーザー冷却により生成可能なクーロン結晶に基づいた超低エミッタンスイオン源と高い縮小率を有する静電加速・集束レンズ系を用いた、超精密単一イオン照射注入装置の開発を進めている。本装置の適切な運転条件の探索やイオン集束特性の評価のため、LPTにおけるイオンの捕捉、共同冷却、冷却イオンのLPTからの引出、LPTに接続された静電輸送系におけるイオンの加速、集束という本装置の一連の運転過程について粒子トラッキングシミュレーションを行っている。本発表では、これらのシミュレーション検討の結果を示す。