THP078  ポスター②  8月1日 3F交流室A 13:00-15:00
プラズマとの相互作用実験のための真空保護インターロックシステムの高精度化
Improving the accuracy of vacuum interlock system for plasma interaction experiments
 
○伊東 幸輝,住友 洋介,高岸 太陽,根岸 慧,山口 晴矢(日大理工),小口 治久(産総研),早川 建,早川 恭史,境 武志(日大LEBRA)
○Koki Ito, Yoske Sumitomo, Taiyo Takagishi, Satoru Negishi, Haruya Yamaguchi (CST Nihon Univ.), Haruhisa Koguchi (AIST), Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai (LEBRA)
 
日本大学電子線利用施設では加速器が生成する高エネルギー電子ビームとプラズマの相互作用実験が計画されている。実験に際し、加速器側の高真空状態とプラズマ側の低真空状態を厚さ20µmのチタン膜で分断する予定となっているが、チタン膜上を通過する電子ビームが誤って集中的に照射され続けることがあれば電子ビームからのエネルギー付与によりチタン膜が融解し、プラズマ側から真空がリークする恐れがある。そうなれば電子ビームが加速されないだけでなく、加速器側に損傷が起こる可能性が否めない。そこで、加速器保護のためにリークを検知して、設定した値まで真空が悪化した時に自動でゲートバルブが閉じるインターロック装置の開発を行っている。テストスタンドでの動作結果からは、低真空側からのリーク量より高真空側のイオンポンプの排気量が上回った場合に装置が正常に動作しないことがあることが発見された。これに対応するため、現在より精度を高めるため、プラズマ生成による電離ガスのリークを直接検知するシステムの開発を行っている。本発表では、現状のインターロック装置の概要について紹介するとともに、新しい検知システムの開発状況について報告する。