THP061  ポスター②  8月1日 3F研修室A 13:00-15:00
銅薄膜を用いた腐食評価のための試験装置の立上げ
Start-up of a test equipment for corrosion evaluation using copper thin film
 
○菅沼 和明(JAEA/J-PARC),関山 喜雄(日本アクシス),本田 智幸(原子力エンジニアリング),出井 竜美,鈴木 勝夫,藤来 洸祐(JAEA/J-PARC),鈴木 博,仲田 守浩,細川 英洸(NAT),渡辺 泰広,山﨑 良雄(JAEA/J-PARC)
○Kazuaki Suganuma (JAEA/J-PARC), Yoshio Sekiyama (AXIS), Tomoyuki Honda (NECO), Tatsumi Dei, Katsuo Suzuki, Kousuke Fujirai (JAEA/J-PARC), Hiroshi Suzuki, Morihiro Nakata, Hideaki Hosokawa (NAT), Yasuhiro Watanabe, Yoshio Yamazaki (JAEA/J-PARC)
 
J-PARC加速器では、無酸素銅が電磁石等の機器材料として多用されている。一方、放射線場においては、機器の冷却に使用する純水は、防食防止のための添加剤が使用出来ない。加速器機器では、冷却配管の多くを占める銅配管の内表面を腐食させていると思われる事例が散見されている。 たとえば、原子力分野の防食腐食材料研究では、強酸性溶液又は強アルカリ性溶液と耐食材料による研究が盛んではあるが、純水と銅材料の防食腐食の文献は少ない。これは、一般的に銅材料が使用される業界が限られるからではないだろうか。加速器特有と言っても良いかもしれない純水と銅材料の防食腐食の試験方法と評価方法を検討したところ、薄膜を用いた腐食試験と統計手法を持ちいた評価が考えられた。本報告では、これまでの腐食評価の取り組みを報告するとともに、立上げ初期の段階ではあるが、新しい取り組みである薄膜を用いた腐食試験について現状報告をおこなう。