THP047  ポスター②  8月1日 2Fリハーサル室 13:00-15:00
超伝導空洞の組み立てに使用するボルトの調査
Study of bolts used to assemble superconducting cavities
 
○山田 浩気((株)NAT),阪井 寛志,山本 将博,荒木 隼人,片山 領(高エネルギー加速器研究機構)
○Hiroki Yamada (NAT), Hiroshi Sakai, Masahiro Yamamoto, Hayato Araki, Ryo Katayama (KEK)
 
加速器の組み立ての工程で超伝導空洞を組み立てる際に注意しなければならない事の一つに、field emissionを引き起こす原因となるゴミの混入がある。KEKでは、超伝導空洞・真空部品はクリーンルーム(ISO class4)で組み立て、ビームラインとの接続箇所に簡易クリーンブースを設置、スロー排気システムによるゴミの舞い上げを抑制しながらの排気、などの対策を実行した結果、field emissionを抑制し尚且つ高い加速勾配の運転が実現できた。一方で改善する余地はまだ残っており、その一つのボルトについて取り上げる。今までステンレスボルトに焼き付きカジリ防止のため銀メッキ処理を施した物を使用していたが、メッキの剥がれによるゴミの混入の可能性も懸念されていた。また銀メッキは未加工品と比べて同じトルクで締めた場合に軸力が上がるということも判明しており、ボルト変更する場合はリークを起こさないために軸力の測定も重要になる。今回はそれらについて調べた事を発表する。