THP042  ポスター②  8月1日 2Fリハーサル室 13:00-15:00
SPring-8-IIへ向けたベル型加速空洞における高次共振モードの検討
Investigation of High-order modes in Bell-shaped Cavities for SPring-8-II
 
○斗米 貴人(JASRI),稲垣 隆宏(理研, JASRI),大島 隆,山口 博史,正木 満博(JASRI, 理研),前坂 比呂和(理研, JASRI)
○Takato Tomai (JASRI), Takahiro Inagaki (RIKEN, JASRI), Takashi Ohshima, Hiroshi Yamaguchi, Mitsuhiro Masaki (JASRI, RIKEN), Hirokazu Maesaka (RIKEN, JASRI)
 
現在、SPring-8のアップグレード計画SPring-8-IIに向けた準備が進められている。SPring-8-IIでは電子ビームのエネルギーを8GeVから6GeVに下げ、蓄積ビーム電流を現在の100mAから200mAに増やして運転を行う予定である。加速空洞システムについては、現在のSPring-8で使用している32台のベル型加速空洞を半分の16台に減らし、組み換え・再配置する予定である。SPring-8-IIでは、ビーム電流の増加とエネルギーの低下により、空洞に誘起される高次共振モード(HOM)起因の結合バンチ不安定性が起こりやすい条件となるため、HOMのビームへの影響を検討した。ベル型空洞の電磁界シミュレーションにより、HOMの周波数とQ値、シャントインピーダンスを評価し、予備空洞での低電力測定の結果と比較した。また、SPring-8-IIを想定して、空洞でのビーム誘起信号の測定や運転条件を変えてビーム試験を行う予定である。本発表では、これらの検討結果を報告する。