THP037  ポスター②  8月1日 2Fリハーサル室 13:00-15:00
J-PARCメインリングにおける機器保護システムの更新とインターロック信号の光化
Update of Machine Protection System and Opticalization of Interlock Signals in J-PARC Main Ring
 
○木村 琢郎(J-PARC Center/KEK)
○Takuro Kimura (J-PARC Center/KEK)
 
MR-MPSは異常を検知した際に、ビーム運転の停止およびビームアボート処理を行うことでJ-PARC メインリング、ニュートリノおよびハドロン実験施設の安全を担保する機器保護システムである。メインリングの運転が開始された2008年から運用されてきたが、 従来のシステムは導入から10年以上が経過しており、2022年には主電磁石電源の更新や新RF空胴が新たに導入されたことに伴い、それらに合わせて新たに開発したMR-MPSの更新を開始した。従来のMR-MPSでは電源等インターロック信号は接点を用いハードワイヤ―でローカル制御室のMPS装置へと入力していた。これらはローカル制御室へのノイズの流入源となりその他の制御機器の誤動作の原因となりえた。そのため新MR-MPSでは接点でのインターロック信号入力を排し光信号での入力へと仕様変更を行った。大半のインターロック信号は接点入力を前提として設計されていたため接点を光信号に変換する対応が必要となっている。本発表では、MR-MPSの更新とインターロック信号の光化への対応状況を紹介するとともに今後のMR-MPS全台の更新と全インタ―ロック信号の光化の計画について紹介する。