THP036  ポスター②  8月1日 2Fリハーサル室 13:00-15:00
J-PARC MR加速器制御ネットワークの第三期更新
The third phase update of control network in J-PARC MR
 
○佐藤 健一,山田 秀衛,上窪田 紀彦(KEK/J-PARC),高橋 博樹(JAEA/J-PARC)
○Kenichi Sato, Shuei Yamada, Norihiko Kamikubota (KEK/J-PARC), Hiroki Takahashi (JAEA/J-PARC)
 
J-PARCにおける加速器制御ネットワークは、加速器を構成する各種電源や測定器等を分散制御するために専用に設けられたローカルネットワークである。制御ネットワークはコアスイッチ、2段のエッジスイッチ、必要に応じて電源筐体の内部・近傍に設置するための末端スイッチで構築されている。 制御ネットワークは2005年末に最初の設計がされて2024年でおよそ20年になる。制御ネットワークの更新は一般的なメーカー保守期間を鑑み、概ね7年を目処に全面的な機種更新を実施している。そのサイクルの中で2018年ごろから第三期更新が計画されていた。しかしながら、世界的な半導体不足に巻き込まれ、更新予定の機器の入手が困難になった。それにより当初の予定より大幅な見直しが行われたが、制御ネットワークの第三期更新におけるMR担当分は2023年度をもって完了した。 本発表では第三期までの更新でどのように制御ネットワークの性能が変化したか、当初の制御ネットワークの設計・思想とどう変わってきたかをまとめ、今後の展望として第四期以降の機器更新がどのようになるべきかの展望を含めて議論する。