THP034  ポスター②  8月1日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
高精度バンチ電流測定システムの開発:MTCA.4と高速サンプリングによる高精度化の実現
Development of a high-precision bunch current measurement system: high-accuracy realization with MTCA.4 and high-speed sampling
 
○阿部 利徳(高輝度光科学研究センター),前坂 比呂和(理研、高輝度光科学研究センター),藤田 貴弘,正木 満博,清道 明男(高輝度光科学研究センター),上島 考太(量研),齋田 涼太,土山 翼(量研、NAT)
○Toshinori Abe (JASRI), Hirokazu Maesaka (RIKEN,JASRI), Takahiro Fujita, Mitsuhiro Masaki, Akio Kiyomichi (JASRI), Kota Ueshima (QST), Ryota Saida, Tsubasa Tsuchiyama (QST,NAT)
 
SPring-8-IIにおける高精度なバンチ電流測定を実現するため、外部クロック入力で高速波形サンプリングができるMTCA.4ベースの高速デジタイザADQ7と高速波形サンプリング用クロック生成器からなるシステムを開発した。ADQ7は、RF基準信号周波数(508.58MHz)の4逓倍をサンプリングクロックとして入力すると、8.13728GSPSで波形を測定でき、バンチあたり16点の波形データを取得できる。今回開発したシステムでは、サンプリングクロックをRF基準信号周波数の4逓倍からあえてズラし、5ターン分の波形データを取得することで、1バンチあたり80点、約40GSPSの等価サンプリングが可能となる。さらに、100ターン分取得して平均化することで、S/N比の向上を図り、高精度な測定を実現した。今回開発したシステムは、SPring-8において従来のバンチ電流測定システムと並列にバックアップとして安定に稼働している。また、NanoTerasuにおいてもバンチ電流測定システムとして導入されている。