THP033  ポスター②  8月1日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
RCNPサイクロトロン安定運用のための時系列解析による異常検知機構の開発
Development of anomaly detection system with time series analysis for cyclotron stable operation at RCNP
 
○依田 哲彦,神田 浩樹,福田 光宏(阪大RCNP)
○Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Mitsuhiro Fukuda (RCNP, Univ. of Osaka)
 
加速器を故障させることなく高い信頼性のもと安定に運転することは、非常に重要である。特に、近年の電気代などのエネルギーコストが上昇している状況下では、コスト削減の観点でもダウンタイムの少ない運転がより重要となってくる。ダウンタイムにつながるような重大故障を未然に防ぐ方策として、加速器の機器の状態を表す各種パラメータに異常の兆候が無いかを監視することが基本となる。監視対象は通常多岐にわたるので、制御システムで収集されるデータに対して、時系列解析を実施し重大事故の前駆現象の兆候を見出す自動システムの構築が必要となる。このとき、監視しているパラメータのノイズに埋もれがちな成分を効率的にピックアップできるよう、ベイズ推定の仕組みを取り入れた手法などにより、検出精度の向上を目指すことが肝要である。講演では、RCNPで構築した漏水検知システム及びRF異常検知システムの詳細について紹介する。