THP029  ポスター②  8月1日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00
遮蔽効果を考慮した表面電流モデルを用いたスミス・パーセル放射の評価
Evaluation of Smith-Purcell radiation using surface current model with shading effect
 
○山田 悠樹,武藤 俊哉,日出 富士雄,柏木 茂,南部 健一,長澤 育郎,髙橋 健,柴田 晃太朗,B. Kavar Anjali,工藤 滉大,濱 広幸(東北大先端量子)
○Hiroki Yamada, Toshiya Muto, Fujio Hinode, Shigeru Kashiwagi, Kennichi Nanbu, Ikuro Nagasawa, Ken Takahashi, Kotaro Shibata, Anjali B. Kavar, Kodai Kudo, Hiroyuki Hama (RARIS)
 
東北大学先端量子ビーム科学研究センターの試験加速器t-ACTSではバンチ長100fs以下の極短電子バンチを利用して、テラヘルツ領域のコヒーレントスミス=パーセル放射(CSPR)の測定とCSPRを利用したバンチ長モニターへの応用についての研究を行っている。このCSPRの強度分布を計算するにあたって表面電流モデルと呼ばれる計算モデルが広く用いられてきた。しかし、必ずしもモデル計算と測定結果が一致しないことが確認されていた。これについて回折格子の構造による遮蔽効果を考慮することでモデル計算を修正することを考えた。このとき、方位角分布、偏光成分、回折格子の傾斜角が異なる際の強度は遮蔽効果を考慮する場合とそうでない場合で傾向が大きく異なる。修正したモデル計算と測定結果を比較し、遮蔽効果について評価を行う。