THP025 ポスター② 8月1日 2F交流ラウンジ 13:00-15:00 |
SuperKEKBの陽電子ビーム輸送路におけるエミッタンス増大の調査 |
Investigation of emittance blowup in the positron beam transport line for the SuperKEKB |
○飯田 直子,船越 義裕,古川 和朗,池田 仁美,池野 孝,石橋 拓哉,伊藤 史哲,紙谷 琢哉,小林 鉄也,小玉 恒太,菊池 光男,三浦 孝子,宮原 房史,森 隆志,内藤 孝,中澤 遊,夏井 拓也,大西 幸喜(KEK),生出 勝宣(ジュネーブ大学),佐々木 信哉,佐藤 政則,清宮 裕史,設樂 暁,杉本 寛,杉村 仁志,多和田 正文,照井 真司,植田 猛,ワン ディ,ワン シェンチャン,山口 孝明,由元 崇(KEK) |
○Naoko Iida, Yoshihiro Funakoshi, Kazuro Furukawa, Hitomi Ikeda, Takashi Ikeno, Takuya Ishibashi, Fumiaki Ito, Takuya Kamitani, Tetsuya Kobayashi, Kota Kodama, Mitsuo Kikuchi, Takako Miura, Fusashi Miyahara, Takashi Mori, Takashi Naito, Yu Nakazawa, Takuya Natsui, Yukiyoshi Ohnishi (KEK), Katsunobu Oide (University of Geneva), Shinya Sasaki, Masanori Satoh, Yuji Seimiya, Satoru Shitara, Hiroshi Sugimoto, Hitoshi Sugimura, Masafumi Tawada, Shinji Terui, Takeshi Ueda, Di Wang, Shengchang Wang, Takaaki Yamaguchi, Takashi Yoshimoto (KEK) |
SuperKEKBではNano-beam-schemeやCrab-waist方式をとっている事からリングの力学口径が狭いため、入射ビームは電荷量が高くエミッタンスを小さく抑える必要がある。現在ピークルミノシティは4.65x1034 [/cm/s](2022年6月)であり、次の近目標は1x1035 [/cm/s]である。この目標達成のために陽電子入射ビームは、2バンチビーム入射、各バンチの電荷量を3nC、エミッタンスを水平方向100um、垂直方向20um以下に抑える必要がある。陽電子ビームはDamping Ring(DR)、Injector(LINAC)に続くビーム輸送路(BT)を通過して入射される。DRでの設計エミッタンスからBT終端での測定エミッタンスは、水平方向で65umから175umに、垂直方向で1umから25umに増大している。増大の主な場所は、水平方向にはDRからLINACへの出射路(RTL)で、垂直方向にはBT内で起こっており、本論文では、BT内のエミッタンス増大についての調査のまとめについて報告する。結果として、垂直エミッタンス増大は主にBT内の第3アークの偏向電磁石の非線形磁場により発生していることが分かった。また、当初BTの第1アークでCoherent Synchrotron Radiation(CSR)による水平エミッタンス増大が疑われたため、陽電子ビームをChamber内壁近傍を通すため偏向電磁石およびそのChamberを垂直方向にOffsetさせたが、CSRの影響は観測されなかった。 |