THP016  ポスター②  8月1日 1F大会議室 13:00-15:00
タンデム静電加速器に関するVRを利用した教育用教材の開発
Development of educational materials using VR for electrostatic tandem accelerator
 
○吉田 哲郎,大和 良広,笹 公和(筑波大学応用加速器部門),広田 克也,古坂 道弘(高エネルギー加速器研究機構)
○Tetsuro Yoshida, Yoshihiro Yamato, Kimikazu Sasa (UTTAC), Katsuya Hirota, Michihiro Furusaka (KEK)
 
筑波大学放射線・アイソトープ地球システム研究センター応用加速器部門では、6MVタンデム加速器および1MVタンデトロン加速器の2台の静電加速器を有し、加速器や放射線を利用した様々な計測実験と研究および教育活動を行なっている。これらの加速器をバーチャルリアリティー(VR)技術を用いて表現し、KEKと連携してVRゴーグルで疑似体験できる環境の整備や、VRを利用した教育用教材の開発を行った。具体的には、加速器内部の詳細な3D図面の作成やVRゴーグルを装着した人自身で加速器を学ぶことができるようにするための説明表示を新たに加えた。また、所有する6個のVRゴーグルを同時に画面共有することができるような環境を構築した。VR技術の改良により、タンデム静電加速器のVRが教育用教材としての効果が上がり、VRゴーグル使用者の加速器への興味・関心や理解度の向上につながった。令和5年度は、高校生の大学施設見学、技術職員の研修会等において、約580名の参加者が加速器に関する学習・研修に利用した。本発表では作成したVRの詳細について報告する。