THP015  ポスター②  8月1日 1F大会議室 13:00-15:00
3次元らせん入射手法によるビーム蓄積の実証
Demonstration of beam accumulation by three-dimensional spiral injection scheme
 
○松下 凌大(東大理),飯沼 裕美(茨大理工),大澤 哲,小川 真治,中山 久義,古川 和朗,齊藤 直人,三部 勉(高エネ研)
○Ryota Matsushita (Univ. of Tokyo), Hiromi Iinuma (Ibaraki univ.), Satoshi Ohsawa, Shinji Ogawa, Hisayoshi Nakayama, Kazuro Furukawa, Naohito Saito, Tsutomu Mibe (KEK)
 
J-PARCにおいてミューオンの異常磁気能率(g-2)と電気双極子能率(EDM)を超精密に同時測定することを目的とした実験計画を推進している。物理測定のため、300MeVまで加速したミューオンビームを磁場強度3T、直径66cmの精密ソレノイド磁場中に入射・蓄積する必要があり、これを達成するため「3次元らせん入射」という手法を開発し採用する。本手法によるビーム蓄積実証のため、KEKにおいて低エネルギー電子ビームを用いた実証実験を行っており、以前の年会においてビーム蓄積の兆候となる信号が測定できたことを報告した。今回ビーム蓄積の確固たる証拠を得るため、シンチレーションファイバーを用いた検出器を使用し、蓄積ビーム分布の測定を行ったので報告する。また、測定で得られた時間波形より蓄積ビームの運動状態についての情報も得ることができるのでこれについても議論する。