THP010  ポスター②  8月1日 1F大会議室 13:00-15:00
SPring-8におけるパルス・モード計測型光位置モニタの性能評価と運用実績
Performance tests and operational results of pulse-mode X-ray beam position monitor at SPring-8
 
○青柳 秀樹,高橋 直,佐野 睦,甲斐 智也(高輝度光科学研究センター)
○Hideki Aoyagi, Sunao Takahashi, Mutsumi Sano, Tomoya Kai (JASRI)
 
大型放射光施設SPring-8の挿入光源ビームラインにおいて、パルス毎のビーム位置を計測することのできるパルス・モード計測型光位置モニタの運用を開始している。本モニタの検出素子の特徴は、ヒートシンクとしてのダイヤモンド基板上にコンパクトな受光素子(チタン蒸着)を配置することで、高い耐熱性能を保持したまま浮遊電気容量を低下させている。これにより、検出素子の持つ時定数をサブナノ秒オーダーに低減させている。そして、真空容器内の信号伝送はマイクロ・ストリップラインを用いることで、パルス長の短い単極性パルス信号の発信を可能としている。本モニタは、従来型光位置モニタ同様にDCモード計測型としても動作するので、トレードオフを気にすることなくモニタを更新することが出来る。本報告では、パルス・モードとDCモードの両方の基本性能、および、運用実績について議論する。