THOT04  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 テルサホール 9:40-10:00
突発ビームロス事象解明のための新型バンチ振動レコーダーの開発
Development of a new bunch oscillation recorder for disentangling of sudden beam loss events
 
○能丸 理玖(東大理),三塚 岳(高エ研),Larry Ruckman(SLAC)
○Riku Nomaru (UTokyo), Gaku Mitsuka (KEK), Larry Ruckman (SLAC)
 
電子と陽電子を衝突させるSuperKEKB/Belle II実験では今後ルミノシティを大幅に向上させる計画であるが、Sudden Beam Lossという突発現象がその大きな障害となっている。これは数十マイクロ秒の間に蓄積ビームが突然ロスし、ビームアボートに繋がってしまうという現象で、未だ原因や発生箇所が特定されていない。Sudden Beam Loss現象を測定するためにAMD/Xilinx社のRadio Frequency System on Chip (RFSoC)を用いてバンチ振動レコーダーを新開発した。これは、ビームがアボートされる直前のバンチごとの位置情報を記録するものであり、Sudden Beam Loss現象の詳細な解析を可能にする。SLACと共同開発した回路や、実際のビームアボートを測定した結果などについて報告する。