TFSP18  ポスター②③  8月1日・8月2日 3Fホワイエ
KEK先端加速器施設(ATF)におけるナノビーム技術開発
Development of the nanometer beam technology at the accelerator test facility
 
○奥木 敏行,阿部 優樹,荒木 栄,アリセフ アレクサンダー,久保 浄,倉田 正和,クルーチニン コンスタンテイン,黒田 茂,照沼 信浩,内藤 孝,中村 英滋,福田 将史,ポポフ コンスタンテイン,森川 祐(高エネ研)
○Toshiyuki Okugi, Yuuki Abe, Sakae Araki, Alexander Aryshev, Kiyoshi Kubo, Masakazu Kurata, Konstantin Kurichinin, Shigeru Kuroda, Nobuhiro Terunuma, Takashi Naito, Eiji Nakamura, Masafumi Fukuda, Konstantin Popov, Yu Morikawa (KEK)
 
KEKのATFは、国際リニアコライダー(ILC)で必要な低エミッタンスビームを生成できるダンピングリングと、ダンピングリングで生成された低エミッタンスビームをナノメートル極小ビームまで収束できるATF2ビームラインを有して、ILCに必要とされるビーム収束技術、ビーム制御技術の開発を目的として作られた試験加速器である。また、ATF2ビームラインには、20nm位置分解能の空洞型BPM、ナノメートル極小ビームを測定するレーザー干渉縞型ビームサイズモニターといったナノメートル極小ビームに対するビーム計測装置があり、ILCのためのビーム収束技術に限らず、広くナノメートル極小ビームの研究に適した施設となっている。近年ATFでは、ナノビーム収束技術、ナノビームの安定運転、ナノビーム計測技術の3つの柱に対する研究を中心に研究開発を進めており、それらの目的を達成するために国際協働でナノメートル極小ビームに対する高次収差の影響、ウェイク場の影響の研究とその軽減、最新の加速器調整技術を使ったビーム調整技術開発の研究を進めている。