TFSP15  ポスター②③  8月1日・8月2日 3F交流室A
iBNCT加速器進捗状況報告
Progress report of the iBNCT accelerator
 
○方 志高,佐藤 将春,杉村 高志,栗原 俊一,柴田 崇統,二ツ川 健太,福井 佑治,溝端 仁志,内藤 富士雄,小林 仁,三浦 太一,帯名 崇,久保田 親,南茂 今朝雄(KEK),熊田 博明,田中 進(筑波大学),大場 俊幸,名倉 信明,豊島 寿一(NAT),小栗 英知(JAEA)
○Zhigao Fang, Masaharu Sato, Takashi Sugimura, Toshikazu Kurihara, Takanori Shibata, Kenta Futatsukawa, Yuji Fukui, Satoshi Mizobata, Fujio Naito, Hitoshi Kobayashi, Taichi Miura, Takashi Obina, Chikashi Kubota, Kesao Nanmo (KEK), Hiroaki Kumada, Susumu Tanaka (University of Tsukuba), Toshiyuki Ohba, Nobuaki Nagura, Toshikazu Toyoshima (NAT), Hidetomo Oguri (JAEA)
 
2011年からKEKと筑波大学が中心となり、また茨城県・つくば市・民間会社と連携する共同事業、つくば国際戦略総合特区のプロジェクトとしたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用の治療装置を開発するプロジェクトiBNCT(ibaraki-BNCT)が東海キャンパスで展開されている。加速器ベースの中性子源となる陽子リニアックはKEKがJ-PARCリニアックの技術を応用して開発され、また中性子ビームの大出力化より短時間での治療を可能とする医療仕様を実現されている。2019年にiBNCT加速器は非臨床試験及び治験に満たした平均ビーム電流2 mAを達成し、2021年から2022年までに細胞やマウスを対象にした非臨床試験を完了、2024年1月から治験を開始した。治験開始はiBNCT装置の実用化(医療導入)に向けた大きなマイルストーンであり、本稿ではiBNCT加速器の概要及び歴史、進捗状況、ビーム性能、それから将来の展望を紹介する。