TFSP08 ポスター②③ 8月1日・8月2日 2Fリハーサル室 |
あいちSR光源加速器の現状2024 |
Present status of accelerators of Aichi Synchrotron Radiation Center in 2024 |
○藤本 將輝,岡島 康雄,石田 孝司,郭 磊,高嶋 圭史(名大SRセンター, あいちSR),堀米 利夫(あいちSR),金木 公孝,森里 邦彦,岸田 守(スプリングエイトサービス),加藤 政博(広大HiSOR, 分子研UVSOR, 名大SRセンター),國枝 秀世(あいちSR) |
○Masaki Fujimoto, Yasuo Okajima, Takashi Ishida, Lei Guo, Yoshifumi Takashima (NUSR, AichiSR), Toshio Horigome (AichiSR), Kimitaka Kaneki, Kunihiko Morisato, Mamoru Kishida (SES), Masahiro Katoh (HiSOR, UVSOR, NUSR), Hideyo Kunieda (AichiSR) |
あいちシンクロトロン光センター(あいちSR)は、愛知県の科学技術政策である「知の拠点あいち」計画における中核施設として、中部地区を中心とする大学、研究機関、産業界、愛知県の協力によって建設され、科学技術交流財団が運営してきた。2013年3月より産業利用を中心とした放射光の供用を行っている。あいちSR光源加速器は、50 MeV直線加速器、1.2 GeVブースターシンクロトロン、1.2 GeV蓄積リングから構成され、ビーム電流300 mAでトップアップ運転を行っている。蓄積リングは周長72 m、ラティス構成はTriple-bendの4回対称であり、ユニットセルの3台の偏向電磁石の内、両端の2台は磁場強度1.4 T、偏向角39°の常伝導電磁石であるが、中央の1台はピーク磁場5 T、偏向角12°の超伝導電磁石であり、比較的小型の蓄積リングながら25 keV程度までの実用強度を持つ放射光の供給を可能としている。直線部の1カ所にはAPPLE-II型アンジュレータ1台が設置されている。供用開始当時のビームラインは6本であったが、現在では企業専用2本および大学1本を含む計12本のビームラインが稼働している。2023年度における加速器の総運転時間は2,059時間であり放射光ユーザーの利用時間は1,389時間であった。計画されたユーザー利用運転時間に対して光源が運転できなかった時間は約27時間であり、稼働率は約98.0 %であった。本発表では、あいちSR光源加速器の現状について報告する。 |