TFSP03  ポスター②③  8月1日・8月2日 1F大会議室
NanoTerasu加速器の現状
Present status of NanoTerasu
 
○安積 隆夫,上島 考太,小原 脩平,菅 晃一,保坂 勇志,西森 信行(QST)
○Takao Asaka, Kota Ueshima, Shuhei Obara, Koichi Kan, Yuji Hosaka, Nobuyuki Nishimori (QST)
 
NanoTerasuは国内初となるMBAラティスを採用した低エミッタンス蓄積リングであり、軟X線領域において世界最高水準の放射光を提供する施設である。2023年4月より開始した3GeV線型加速器、ならびに3GeV蓄積リングのビームコミッショニングは、当初の計画通り順調に進められ、設計ビーム性能の到達、高水準な安定性といったいわゆる次世代型放射光施設としての性能を確認するに至っている。その後、10本のビームライン(全28本)の光学調整や真空焼き出しについても、トラブルなく進められ、2024年4月から放射光ユーザーへの利用運転が開始された。本発表では、線型加速器、蓄積リングのビームコミッショニング状況と到達ビーム性能を示すとともに、本年4月からスタートした利用運転の状況について報告する。