TFSP02  ポスター②③  8月1日・8月2日 1F大会議室
SuperKEKB加速器のロングシャットダウン(LS1)後の運転状況
Recent status of SuperKEKB operation after long-shutdown (LS1)
 
○大西 幸喜(高エネルギー加速器研究機構)
○Yukiyoshi Ohnishi (KEK)
 
SuperKEKB加速器は、世界で初めてナノー・ビーム方式を採用した陽電子・電子衝突型加速器である。B中間子対生成を目的とし世界最高ルミノシティを目指して運転されている。また、本格的にクラブ・ウエスト方式を採用し実用化したことで、ルミノシティ性能が向上している。 しかしながら、突然ビームが損失してしまう、放射光による真空パイプ発熱により電磁石が移動しビーム光学系が歪む、ビームビーム相互作用によるルミノシティ低下など、いくつかの問題点も浮上してきた。ここまでに至る過程について述べた上で、今後さらなるルミノシティ性能向上に向けて、ビーム物理的な見地から何が問題となっているか、克服すべき課題は何かについて紹介を行う。