FRP096  ポスター③  8月2日 3Fホワイエ 10:00-12:00
レーザーイオン源のための液体金属流標的形成の検討
Study on formation of flowing liquid metal target for laser ion source
 
○高橋 一匡,渡邊 駆大,近藤 勇仁,佐々木 徹,菊池 崇志(長岡技大)
○Kazumasa Takahashi, Kakeru Watanabe, Yuto Kondo, Toru Sasaki, Takashi Kikuchi (Nagaoka Univ. Tech)
 
レーザーイオン源はレーザーをターゲットに照射して発生させたアブレーションプラズマからイオンビームを引き出すイオン源であり、通常は固体をレーザー標的に用いる。1価イオンなどの低価数のイオン供給ではレーザーパワー密度を抑えて同じ固体表面へレーザーを照射しても比較的長期間繰り返し安定にプラズマを生成可能である。一方で高価数のイオンを供給したい場合には標的へのレーザー照射強度を高める必要があり、レーザーを一度照射した箇所にはクレーター状のレーザー照射痕が形成され、照射ごとにプラズマ生成量が変化する。このため、安定なプラズマ供給にはレーザー照射毎に新しい表面を利用する必要がある。この場合、レーザー照射回数が標的面積に制限されるためレーザーイオン源の定常運転にはレーザー標的の寿命が課題となる。これを回避するため、標的の損傷が回復する液体のレーザー標的を検討している。本発表では低融点の液体金属を循環させて, 連続的に表面が更新されるレーザーイオン源の液体標的の形成について検討を行った結果について報告する。