FRP089  ポスター③  8月2日 3Fホワイエ 10:00-12:00
RCNP白色中性子源の利用再開
Restart of the RCNP white neutron course
 
○神田 浩樹,小林 信之,嶋 達志,民井 淳,永山 啓一,福田 光宏,依田 哲彦,Zhao Hang(阪大RCNP),安部 晋一郎,岩元 洋介,佐藤 大樹(原子力機構)
○Hiroki Kanda, Nobuyuki Kobayashi, Tatsushi Shima, Atsushi Tamii, Keiichi Nagayama, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hang Zhao (RCNP), Shin-ichiro Abe, Yosuke Iwamoto, Daiki Sato (JAEA)
 
大阪大学核物理研究センターにおいて2004年より運用してきた白色中性子源は、宇宙線中性子の地表付近におけるエネルギースペクトルに近いエネルギースペクトルを示すことから、長年にわたり半導体のソフトエラーの試験に供され、半導体デバイスの放射線耐性に関する研究開発に貢献してきた。2019年度より、大阪大学核物理研究センターではビームの大強度化を図るため、施設および加速器の改修工事が実施されてきた。白色中性子源については、改修工事後に直径 300 mm の照射野への対応、ビーム大強度化対応、放射線対策を行った。2023年10月および2024年3月にはビームのコミッショニングおよび半導体のエラー試験のためのビーム利用を再開した。コミッショニングにおいては、標的とビームダンプを用いた陽子ビーム電流の測定、標的温度の測定を行い、放射化法を用いた中性子ビームプロファイルの測定を実施した。また、実験室内各所においてDarwinを用いた中性子空間線量の測定を行い、実験室の形状および室内の物体配置を忠実に再現したPHITS体系を用いたシミュレーション計算との比較を実施した。 この発表では中性子源整備の状況、コミッショニングの結果、今後の改良の予定について報告する。