FRP079  ポスター③  8月2日 3F交流室A 10:00-12:00
SuperKEKB用新規コリメータヘッド素材候補の調査
Investigation of new collimator head material candidates for SuperKEKB
 
○照井 真司,石橋 拓弥(高エネ研),ナトチー アンドリー(ビーエヌエル),リュウ チングアン(ハワイ大学),金 秀光,白井 満,ヤオ ムーリー,柴田 恭,阿部 哲郎(高エネ研)
○Shinji Terui, Takuya Ishibashi (KEK), Andrii Natochii (BNL), Qingyuan Liu (), Xiuguang Jin, Mitsuru Shirai, Mulee Yao, Kyo Shibata, Tetsuo Abe (KEK)
 
SuperKEKBのコリメータは、素粒子検出器のビームバックグラウンドノイズの低減と、重要機器の保護のために使用されている。現状のSuperKEKBでは、予兆現象がほとんどなく、突然起きるビームロスの課題に直面している。このビームロスは、sudden beam loss(SBL)と呼ばれ、時にはコリメータにビームが当たり、コリメータを損傷させてしまうことがある。このSBLの原因を突き止めるために、international taskforceが企画され、活動しているが未だ原因は不明のままである。損傷したコリメータは、損傷前のコリメータより、ビームバックグラウンドノイズの低減能力が著しく低下し、影響が大きい場合には、運転を中断してコリメータヘッドを交換する作業をする必要が出てくる。このため、堅牢なコリメータヘッドの素材が求められている。本学会では、SuperKEKB用新規コリメータヘッド素材候補と考えている銅含有のグラファイトの高周波領域での導電性、2次電子放出率、光刺激脱離等の測定結果と、銅含有のグラファイト素材を用いた場合のバックグラウンドのシミュレーション等の計算結果について報告する。