FRP069  ポスター③  8月2日 3F研修室A 10:00-12:00
PFリング内の放射線強度測定を目的とした遠隔電動台車の開発
Development of a remote-controlled electric cart for measuring radiation intensity in the PF ring
 
○高巣 晃(KEK),路川 徹也(東日本技術研究所),塩澤 真未,帯名 崇,平木 雅彦(KEK)
○Akira Takasu (KEK), Tetsuya Michikawa (e-JAPAN IT Co.,Ltd.), Mami Shiozawa, Takashi Obina, Masahiko Hiraki (KEK)
 
運転中の加速器リング内は放射線の発生があり人間が立ち入ることが出来ない。そのためセンサーをリング内の必要箇所に取り付けてモニタリングを行っている。しかし、固定式のセンサーで全ての箇所をモニタリングするには膨大な数の観測機器 (現在のPFで200~300点、KEKBで数千点) が必要であり全ての箇所にセンサーを取り付けるのは不可能である。そのため、人間に代わって安全に加速機リング内を巡回できる移動式のモニタリングロボットの開発が必要とされてきた。本研究では運転中のリング内の放射線強度マップ測定を行い、安全かつ安定した加速器の運用をサポートするための遠隔電動台車の開発を行っている。リング内で走行する台車の設計を行うにあたり、ご動作でリング内の機器を破損させない事に重点を置いた。軽量かつ車輪の駆動パワーを抑えた試験的な台車の開発を行い、実際に運転中のPFリング内を走行させるに至っている。現在は走行試験を重ねながらより大型の台車の開発を進めており、運転中のリング内を自由に走行してモニタリングできるシステムを目指している。