FRP066  ポスター③  8月2日 3F研修室A 10:00-12:00
ガフクロミックフィルムによるKEK加速器の放射線影響評価の調査
Investigation of radiation effects assessment of KEK accelerator using Gafchromic Film
 
○田中 窓香,岩瀬 広,岩渕 周平,塩澤 真未(KEK)
○Madoka Tanaka, Hiroshi Iwase, Shuhei Iwabuchi, Mami Shiozawa (KEK)
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の加速器で、ビームラインコンポーネントの損傷を防ぐための適切な線量把握のために、放射線暴露で変色するガフクロミックフィルムEBT3(0.01 - 10 Gy)とHD-V2(10-1000 Gy)を導入した。フィルムの色の変化と照射線量を対応付けるため、コバルト60 によるガンマ線を用いた校正照射を行い、校正曲線を作成した。また、実際にKEK 内の3 つの加速器(Linac、SuperKEKB、Photon Factory)でEBT3 とOSL 線量計、HD-V2 とRadFET を一緒に照射し、校正照射結果と比較した。EBT3 を使った測定では、殆どの点で3 σ内に入っており、加速器内で線量を測定するのには十分な結果が得られらたと考えられる。対してHD-V2 は加速器内での測定結果が校正曲線から大きく逸脱した。これはRadFET の特性が大きく関係していると考えられる。加速器運転による電子機器の破壊について正確に把握するためには、RadFET とガフクロミックフィルムの照射結果を精査し、十分に比較する必要がある。