FRP065  ポスター③  8月2日 3F研修室A 10:00-12:00
転送行列を用いたレーザー駆動イオン加速のビーム輸送シミュレーションの開発
Development of beam transport simulation of laser-driven ion acceleration using transfer matrices
 
○村川 真宙(九州大学大学院),小島 完興(量研関西研),大石 沙也加(奈良女子大学 ),松本 悠椰(九州大学大学院),ヂン タンフン,畑 昌育,榊 泰直(量研関西研)
○Mahiro Murakawa (Kyushu University), Sadaoki Kojima (QST KPSI), Sayaka Oishi (Nara Woman's University), Haruya Matsumoto (Kyushu University), Thanhhung Dinh, Masayasu Hata, Hironao Sakaki (QST KPSI)
 
レーザー駆動イオン加速における一般的な加速メカニズムであるTNSA機構よるビームは、極めて短時間バンチにて幅広いエネルギーでマクセル分布に従うビーム分布かつ、エネルギー別の発散角をもって生成されるという特徴を持つ。QSTでは、2023年にTNSA機構を使ったレーザー駆動イオン加速入射器の原型機を完成させたが、原型機のコミッショニング時の磁場設定パラメータ調整などには、TNSA機構にて発生されるビーム特性を軌道を現場ですぐに確認することができ、直ちにビーム軌道調整が出来る即応性の高いシミュレーターが必要であるが、TraceWinなどの一般的なビームシミュレーターは単一エネルギーの入力しか出来ずコミッショニング効率が悪い。そこで、我々は、転送行列を用いてビーム計算を即応性が高いシミュレーターを開発することにした。今回は、我々が考えている開発と進捗について報告したい。