FRP064  ポスター③  8月2日 3F研修室A 10:00-12:00
DLAテストスタンドの開発
Development of DLA test stand
 
○丸 征那(東京大学),佐藤 大輔,澁谷 達則(産総研),坂上 和之(東京大学)
○Sena Maru (The University of Tokyo), Daisuke Satoh, Tatsunori Shibuya (AIST), Kazuyuki Sakaue (The University of Tokyo)
 
レーザー誘電体加速(DLA)は従来よりも小型かつ高加速勾配を実現できる新しい加速手法である。加速に用いる構造体が加速電磁波の周波数が高くなるほどに小型になるとともに、誘電体が金属と比較して2桁程度高い破壊閾値を持つことに起因する。他にはない特徴を有するために各国で研究開発が進められているが、実証試験例は少なく、SiO2のグレーティング構造と近赤外のレーザーパルス用いた加速[1,2]、Siのピラー構造と中赤外域のレーザーパルスを用いた加速[3,4]が報告に大別される。 我々はこのDLA技術を加速器として活用するために、レーザー誘電体加速テストスタンドの構築を開始した。加速器として再現性良く、安定してDLA技術が使えるように研究開発を進めていく予定である。本講演では、テストスタンドの構築状況、誘電体加速構造設計及び今後の展望について報告する。 [1] K.P.Wootton, et al., Optics letters, 41, 2696-2699(2016). [2] J.Breuer, et al., Physical Review Special Topics-Accelerators and Beams, 17, 021301(2016). [3] T.Chlouba, et al. Nature, 622, 476-480(2023). [4] P. Broaddus, et al., Physical Review Letters, 132, 085001(2024).