FRP056  ポスター③  8月2日 2Fリハーサル室 10:00-12:00
SPring-8-II 蓄積リング用磁石
Magnets for SPring-8-II storage ring
 
○深見 健司(理化学研究所、高輝度光科学研究センター),青木 毅,安積 則義(高輝度光科学研究センター),岩下 大器(量子科学技術研究開発機構),川瀬 守弘(高輝度光科学研究センター),近藤 力,高野 史郎(理化学研究所、高輝度光科学研究センター),田島 美典,谷内 努(高輝度光科学研究センター),西森 信行(量子科学技術研究開発機構),増田 剛正,松原 伸一,山口 博史(高輝度光科学研究センター),渡部 貴宏(理化学研究所、高輝度光科学研究センター)
○Kenji Fukami (RIKEN,JASRI), Tsuyoshi Aoki, Noriyoshi Azumi (JASRI), Taiki Iwashita (QST), Morihiro Kawase (JASRI), Chikara Kondo, Shiro Takano (RIKEN,JASRI), Minori Tajima, Tsutomu Taniuchi (JASRI), Nobuyuki Nishimori (QST), Takemasa Masuda, Shinichi Matsubara, Hiroshi Yamaguchi (JASRI), Takahiro Watanabe (RIKEN,JASRI)
 
次世代光源を目指すSPring-8-IIの蓄積リングはfive-bend achromatラティスで構成される。5台の偏向磁石のうち4台はビーム軸方向に磁場勾配を持つLongitudinal Gradient Bend部と横方向の磁場勾配を持つ偏向-四極複合部とから成り、残り1台は通常タイプの偏向磁石である。消費電力の抑制、電源故障によるダウンタイム解消のため、偏向-四極複合部を除いて偏向磁石は全て永久磁石とする。磁場の温度依存性、放射線による減磁についての対策方針を示す。偏向磁石中の偏向-四極複合部、並びにラティスを構成する四極、六極、八極磁石等の多極磁石は全て電磁石とし、多極電磁石の過度なパッキングを避けてビーム位置モニタ検出ヘッドや放射光吸収体等の真空機器を設置するスペース確保のため、多機能磁石を多数導入する。軌道補正用ステアリング磁場は六極、八極電磁石、カップリング補正用スキュー四極磁場は八極電磁石で発生させる。以上の磁石は10ミクロンオーダーの設置精度が要求される。このため、多極電磁石の精密設置にVibrating Wire Methodを導入する。SPring-8-IIのため進めて来た開発に基づき電磁石及び電源を設計・製作し磁石の精密設置を行なったナノテラス蓄積リングでの経験を踏まえ、SPring-8-IIの実機製作に向けた詳細設計を進めている。