FRP036  ポスター③  8月2日 2F交流ラウンジ 10:00-12:00
RIBF次期計画における制御システムの設計検討
Design Study of Control System in the Next RIBF Project
 
○内山 暁仁(理研仁科センター)
○Akito Uchiyama (RIKEN Nishina Center)
 
理化学研究所仁科センターでは高度化計画として荷電変換リング(Charge Stripper Ring : CSR)を軸としたRIBF施設のアップグレードの実現を目指している。 CSRの運用では、電磁石、ビーム診断、真空といったコンポーネントの数が現RIBF施設よりも急激に増えることから、ビームチューニングはより複雑になり、現施設よりオペレーションに時間がかかるようになると予想される。時間がかかるという事はマンパワーだけでなく、電気コストも上がることになるため、その運用コストを抑えるためにはオペレーションの効率化が重要である。それを実現するためには現在のRIBF制御系での問題点を洗い出し、制御システムで解決できる非効率なオペレーションをできるだけ避けなくてはならない。 次にCSR制御システム設計では開発工数を削減するために、産業用で広く利用されている商用ハードウェアとオープンソースソフトウェアは可能な限り利用するべきである。また、自己のビームからハードウェアを守る仕組みである、マシンプロテクションシステムも重要である。現在RIBF施設において48Ca~238U領域の重イオンでは10 kW級ビームパワーでの供給が可能となっている。一方CSRが実現すれば、これが50 kW級になり、今後のアップグレードを加味すると100 kW級のビームパワーにマシンプロテクションシステムは対応しなくてはならない。 本会議では、高度化計画における制御系の設計について報告する。