FRP034  ポスター③  8月2日 2F交流ラウンジ 10:00-12:00
SPring-8/SACLAにおける加速器時系列データベースへの二次データ保存体系
A scheme to store processed data into the well-ordered database storage format at SPring-8/SACLA
 
○岡田 謙介,岩井 瑛人,鈴木 伸司,清道 明男(JASRI)
○Kensuke Okada, Eito Iwai, Shinji Suzuki, Akio Kiyomichi (JASRI)
 
SPring-8/SACLAにおいて、加速器運転性能の向上に役立てるため、機器の測定値、状態を時系列データとして保存している。加速器時系列データベース(DB)利用にあたっては、機器横断的な解析のために制御コマンドと連携した信号フォーマットを規定し、利用者が初めに信号の登録を行う取り決めで運用している。これまで加速器データ収集は、機器から直接取得可能な1次データを基本としてきたが、近年読み出し系の基盤が整ってきたことに伴い、別ネットワークセグメントの情報や、ステートレスが基本の機器制御方針と相性の悪い統計情報などの集計値、ニ次加工データを、DBに載せて活用したいとの要望が出てきた。ここで安易にDBに直接保存するAPIを提供した場合、不適切な書き込みによるDBの性能悪化や、データフォーマットの特殊化によって結果的に将来の利用者の利便性を損なうことになる。そこで、インメモリDBで間を取り持つことにより、既存の信号登録制をとりつつ、書き込みデータの自由度が高い方式を構築した。利用者は既存の方法でデータを読み出し、複数データの関連付けはイベント番号を活用する。本発表では、既存のデータ体系との整合性確保のための実装方法と、機械学習の目的関数となるビームライン側のモニター値、及びストレージリングバンチ純度測定の統計値への適用について述べる。