FRP030  ポスター③  8月2日 2F交流ラウンジ 10:00-12:00
UVSOR-III における単一電子蓄積実験の現状
Status of single electron storage experiment at UVSOR-III
 
○浅井 佑哉(広島大先進理工),島田 美帆,宮内 洋司(KEK, HiSOR),加藤 政博(HiSOR, UVSOR)
○Yuya Asai (Hiroshima Univ. ADSE), Miho Shimada, Hiroshi Miyauchi (KEK, HiSOR), Masahiro Katoh (HiSOR, UVSOR)
 
我々は、放射光の量子性・可干渉性の応用の可能性を探っている。その一環で単一光子レベルでの放射光の特性を実験的に調べることを目的として、放射光源リングに単一電子を蓄積し、その放射を観測する実験に取り組んでいる。実験は、分子科学研究所の放射光源UVSORにおいて行っている。2021年度からの取り組みの結果、単一電子蓄積技術は確立できた。2023年度にはUVSORの光源開発用ビームライン BL1U において単一電子が放射する紫外線領域でのアンジュレータ光のスペクトル特性を観測することにも成功した。2024 年度は単一電子からの放射を光子統計的な観点から調べようとしている。年会ではその最新の状況を報告する。