FRP023 ポスター③ 8月2日 2F交流ラウンジ 10:00-12:00 |
SuperKEKBでの突発ビームロス事象の観測と原因究明 |
Observation and cause investigation of sudden beam loss at SuperKEKB |
○池田 仁美,阿部 哲郎,福間 均,石橋 拓弥,梶 裕志,古賀 太一朗,小林 鉄也,小磯 晴代,松岡 広大,三塚 岳,三橋 利行,中山 浩幸,西脇 みちる,小笠原 舜斗,佐々木 信哉,末次 祐介,照井 真司,飛山 真理,宇野 健太,山口 孝明(高エネルギー加速器研究機構) |
○Hitomi Ikeda, Tetsuo Abe, Hitoshi Fukuma, Takuya Ishibashi, Hiroshi Kaji, Taichiro Koga, Tetsuya Kobayashi, Haruyo Koiso, Kodai Matsuoka, Gaku Mitsuka, Toshiyuki Mitsuhashi, Hiroyuki Nakayama, Michiru Nishiwaki, Shunto Ogasawara, Shinya Sasaki, Yusuke Suetsugu, Shinji Terui, Makoto Tobiyama, Kenta Uno, Takaaki Yamaguchi (KEK) |
SuperKEKBの最大の目的であるルミノシティー向上を目指す上で、最も大きな障害の一つとなっているのが突発ビームロス(Sudden Beam Loss、以下SBLと言う)である。SBLは1~3ターンという速さで突発的にバンチトレイン中のかなりの量のビームを失う現象で、コリメータ(および他の加速器コンポーネント)の損傷、QCSのクエンチ、Belle-II検出器への大きなバックグラウンドを引き起こす。また、SBLはビームアボートの原因となるため、大電流を蓄積する妨げとなる。そこで、SBLの原因を調査し解決することは我々の重要課題となっている。SBLが起きた時の情報を集めるために、リング内でビームロスの起きた順番を特定するためのロスモニターシステム、SBLが起こった瞬間のバンチ電流や軌道を記録するモニター、SBLの原因特定のための音響センサーなどを設置し、SBL事象の観測と原因究明に取り組んだ。この論文では、SBLの事例をあげ、原因究明及び、被害を最小限に押さえるための取り組みについて記述する。 |