FRP014  ポスター③  8月2日 1F大会議室 10:00-12:00
J-PARC Main Ring の入射ビームのためのOTRと蛍光を用いた ワイドダイナミックレンジプロファイルモニターの開発(5)
DEVELOPMENT OF A WIDE DYNAMIC-RANGE BEAM PROFILE MONITOR USING OTR AND FLUORESCENCE FOR INJECTED BEAMS IN J-PARC MAIN RING (5)
 
○佐々木 知依,橋本 義徳,外山 毅,三橋 利行,照井 真司,中村 剛(KEK),酒井 浩志(関東情報サービス),手島 昌己,魚田 雅彦,佐藤 洋一(KEK)
○Tomoi Sasaki, Yoshinori Hashimoto, Takeshi Toyama, Toshiyuki Mitsuhashi, Shinji Terui, Takeshi Nakamura (KEK), Hiroshi Sakai (Kanto Information Service, Co., Ltd.), Masaki Tejima, Masahiko Uota, Yoichi Satou (KEK)
 
J-PARCメインリング(MR)に導入する、入射後20 ターン程度の周回ビームを測定するOTRと蛍光を用いた6桁のダイナミックレンジを持つ2次元ビームプロファイルモニターを開発している。問題であった周回ビームとのカップリングインピーダンス(Z/n)は、電磁波吸収体としてフェライトと炭化ケイ素(SiC)を真空容器に挿入し、その結果Z/n を3.8 Ωから0.8 Ωに低減できた。また、想定される電磁波吸収体での発熱を外部に逃がす構造の検証を行った。真空の観点からは吸収体の気体放出速度の測定を行い、気体放出量は真空チャンバーのそれの1/100程度であり、到達圧力への悪影響がないことを確認した。これらは前回までに報告した。 現在は、吸収体挿入のための固定ジグが完成し最終的なセットアップでのZ/n測定、フェライトとSiCの高周波特性とその温度依存性、固定ジグに取り付けたときの熱伝導特性の測定などを行っている。また本装置のチタンフォイルとアルミナセラミックスのターゲットの運用に関して、750 kW以上の大強度陽子ビームが周回するMRでの安全確保のためのMPSシナリオの検討を行っている。本発表では、それらの現状について報告する。