FRP004  ポスター③  8月2日 1F大会議室 10:00-12:00
J-PARCリニアックにおける大電力運転におけるコミッショニングの課題
Beam commissioning issues for High-Power Operation of the J-PARC Linac
 
○劉 勇(KEK)
○Yong Liu (KEK)
 
J-PARCは、中性子ターゲットにおける1MWの長時間運転およびビーム研究における1.5MW相当の安定した運転を実証してきた。下流のMRの電力増強及びMLFユーザーからの需要の増加に応じて、J-PARCは次の>1.5MWの運転に向けて準備を進めている。リニアックにおいては、パルス幅とピーク電流の増加により、ビーム損失と品質・安定性の維持または向上に関する課題が発生している。最適な解決策を見出すためにビーム研究が実施されており、H-ビーム内荷電変換(IBSt)効果に起因するビーム損失、ビーム品質の向上、安定性のためにはある程度ラティスの再設計が必要である。さらに、AI技術の導入により、J-PARCリニアックにおけるビーム補償と安定化が向上することが期待される。