FRP003  ポスター③  8月2日 1F大会議室 10:00-12:00
iBNCT加速器における医療照射用制御システムの構築
Construction of a control system for medical irradiation in the iBNCT accelerator
 
○佐藤 将春,方 志高,門倉 英一,栗原 俊一,小林 仁,杉村 高志,内藤 富士雄,二ツ川 健太,福井 佑治,帯名 崇(KEK),熊田 博明,田中 進(筑波大学),大場 俊幸,名倉 信明(NAT)
○Masaharu Sato, Zhigao Fang, Eiichi Kadokura, Toshikazu Kurihara, Hitoshi Kobayashi, Takashi Sugimura, Fujio Naito, Kenta Futasukawa, Yuji Fukui, Takashi Obina (KEK), Hiroaki Kumada, Susumu Tanaka (Univ. of Tsukuba), Toshiyuki Ohba, Nobuaki Nagura (NAT)
 
iBNCTプロジェクトでは現在BNCTの主流となっている加速器ベースBNCTに対して、J-PARCで実績のあるRFQ及びDTLからなる加速管構成で8 MeVに加速した陽子をベリリウム標的に照射し治療に必要な中性子を得る事でBNCTの実現を目指している。プロジェクト開始以来、装置の導入と医療用加速器としての安定運転を目指した改修とともに、加速器制御システムやインターロック等も随時改良を行ってきた。2023年度に当該施設で治験を開始すべく手続きを進めるとともに、医療機器に対応した照射制御システムを構築した。具体的には、加速器運転に不慣れな医師が容易に照射及び停止ができるような制御システムを組み込んだ医師操作盤の増設、合わせて装置誤作動や照射量積算の不具合等による被験者に対する過剰照射を防止するインターロックを整備した。これらの結果、2024年1月に第I相の医師主導治験を開始することができた。本報告では、iBNCT加速器制御システムの現状を含め、治験へ向けて新規導入したシステムに関して報告する。