FROA06  光源加速器/加速器土木  8月2日 アプローズ 14:30-14:50
Laser 加速電子Beamを用いたXUV-FEL実証試験のための,極短周期Undulator磁石技術に基づく,小型・軽量Undulatorの開発
Undulator light source with a compact, slender and lightweight frame based on a magnet technology developed for very-short-period undulators
 
○山本 樹(高エネ機構・物質構造科学研究所),宮内 洋司(高エネ機構・加速器研究施設)
○Shigeru Yamamoto (KEK-IMSS), Hiroshi Miyauchi (KEK-ACC)
 
我々は近年, 通常数10mmだったアンジュレータの周期長を約1/10に“極短周期化”することを目標にして, 板状磁石に極短周期アンジュレータ磁場を書き込む多極着磁方式の研究開発を行って来た。これまで周期長数mmの板状磁石の着磁技術, 長尺化のための連結方式を確立した(周期長4mmの時 2.5GeV加速器で12keVの基本波を生成可能)。 次のステップとして, アンジュレータ主列磁石間に働く磁場吸引力を, 反発磁石を用いて相殺する方式を開発している。アンジュレータ駆動軸に働く吸引力は主列磁石の周囲に反発磁石を配置することで効果的に軽減・相殺出来る。 この方式を応用すると, 磁場吸引力を抑制して, 通常は巨大になるアンジュレータ本体を小型で華奢かつ軽量の精密機械装置として完成することが可能になる。今回, JST-MIRAIプロジェクトにおいて現在SP-8レーザー加速プラットフォームで開発中のXUV-FEL光源として建設・設置した, 小型・軽量アンジュレータについて報告する(周期長25mm, 磁石長2m, K値1.4(於gap=6.4mm), 重量500kg/m, 2分割され1mユニット毎のギャップの独立制御可能)。 このプラットフォームに於いて, XUV-FEL実証試験のためのビームテストを開始し, 上記アンジュレータからの初生光観測に成功した。現在, 放射光データの集積と解析を継続中である。